美味しさについて考えてみる

美味しさについて考えてみる

美味しさを要素分解すると

【食べる前】
見た目・鼻で感じる香り

【口内に入れてから】
味・口腔から鼻腔に抜けて感じる香り・口当たり・咀嚼感・嚥下感

【飲み込んだ後】
味の余韻・香りの余韻・胃に落ちていく感覚

【食後】
体の調子・内臓の感覚

だと思っており、
この要素をバランスよく埋めることができると
じわっと美味しくまた次食べたいな、と思っていただけると思います。
特に食後感はこちらの見えるところでは追いづらいところであり、
次ご来店いただけたかどうかやその頻度ということでしか
答え合わせ出来ないような気がします。

まぜ麺をおつくりするにあたり、
全体・油・塩の量を控えめにして外さないようにすれば、
食後の不快感はクリアできると思います。

油や塩が多めに入っているものは
酸味や瑞々しさでバランスをとるにしています。

美味しさとしてのインパクトの出やすい油や塩を控えめにすることを
前提条件にして満足感のある食事を作っていくのかというところが
最近特に重要視していることです。
(10代・20代前半の若い人は気にしなくてよいと思います。)

僕が意識していることは香りと食感と酸味です。

食材由来の新鮮で美味しそうな香り
カリッ・バリッ・シャキシャキといった
歯応えや歯切れのよい咀嚼感を生む食感
スムーズな嚥下感を生む瑞々しい食感
塩味が少し優しくてもそれを引っ張ってくれる酸味
ルールに当てはまらないこともありますが、
そこは全体でバランスを取りに行きます。

めちゃめちゃ香りが良いけど食感が柔らかいものは
食感のよいものと一緒に組み合わせたり、その逆も然りです。

最近はサイドメニューも少しずつ幅を広げてチャレンジしておりますので
是非お試しください。

僕は外食時には作った人の意図を感じて
食事をすることで食事がとても楽しく感じます。
うめぇ~っていう感覚がもちろん一番重要だと思いますが
そこに加えて、是非美味しい理由や作った人の意図も
想像しながらお食事してみてください。より食事が楽しくなります!

別にあっていようが間違っていようが気にしません。
楽しければそれでOK!やってみてください!

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