階層的な味わい、香りのレイヤー

階層的な味わい、香りのレイヤー

ソムリエがワインを香り疲れて
香りが分からなくなった時は、自分の手の甲を嗅いでリセットします。
香るということは成分自体の問題とそれを感じ取ることが
できているかということに分けられるということだと思います。

 料理でも同様の事が言えると思っており、
何か際立たせたい香りがある時や階層的な香りにしたい時に
香りに境界線が出来る様に意識するようにしています
強過ぎる香りに他の香りが隠れたり、似た香りのレイヤーは
感じ取れないことがあったり
感じ取れたとしても食べ進める間に分からなくなっていくことがあると思います
それが食べ飽きる要因の一つのかなと思っているのですが
それを防ぎながら、一口ひとくち美味しく感じていただくという事が
階層的な香り、味わいにしていく意味であると思っています。
加えてまぜ麺は一皿あたりがしっかりした量なので、
少食な方でも楽しく美味しく食べていただけるようにといつも思い悩んでいます。

僕の嗅覚では3、4つくらいが限界
 (もっとたくさん判別できる方ももちろんいらっしゃると思います)

 まぜ麺の香りの流れは大きく3つで
➀柑橘などの植物性の爽やかな香り
②何かを揚げたり、炙ったりさせた香ばしい香りや発酵由来の奥行きのある香りがきて
③お肉や卵や脂の動物性の満足感のある香りです

そこに五味や味のボリューム感が合わさると
香りとの流れがマッチするのかなとと思ってます

 加えてマイルールとしては
嫌悪感を感じる組み合わせがないようにしていたり
固体では判別できるけれど、液体で混ざり合うと
分からなくなるので、液体の場合は要素を少なくするか、
あるいはとろみをつけて食べてる最中に少しずつ混ざっていくようにしています

そのような意図で上に載っている具材と
毎日食べても飽きない最高の麺と出汁を合わせてお召し上がりいただきます

 

そこまで混ぜずに重ねながら食べると
香りや食感のレイヤーを感じて頂けると思います
もちろん全部しっかりまぜ切っても美味しくなるようにおつくりしておりますので
 最後はご自身のお好みの美味しい食べ方で感じでお召し上がりください

 

ブログに戻る